真宗大谷派宗議会
会派「僧伽(サンガ)」

2026 年 7 月
宗議会
山本 龍昇 議員
(議会運営委員会補充員)
常会を終えて(所感)
議員二期目で初めて代表質問を担当しました。
宗門のあらゆる活動は、教義に基づくものであることは言を俟ちません。しかしながら、これまでの議会で、その肝心要である教義に関する議論をほぼ聞にしたことがありません。
また、宗政調査会では、教学・教化専門委員会に所属していますが、その場でも教化の方法などの課題に終始していて、教学に関する議論はほとんどありません。したがって、今常会では、最初に教義について質問しました。
まず、『宗憲』の「本派の教義は本願の名号を体とする往還二種回向を要旨とする」という文言の確認から始め、現在の宗門の方針・活動が主に往相回向に重きが置かれているのではないかと質しました。
つまり、還相回向の視点に欠けているのではないか。言い換えれば利他の視点や他者へのまなざしが感じられないからです。それは、御遠忌や慶讃法要のテーマがそれを示していると思ったからです。
「世界に開かれた教団」を掲げながら、また、総長演説で「同朋会運動は「人類に捧げる教団」である」と述べていましたが、どうにも響いてきません。質問に対する答弁も、「詳細は『真宗』に掲載」とされ、正面から受け止めたものとは思えませんでした。
もう一つ、募財における「院号・収骨」の賞典について尋ねました。戦時体制を翼賛して戦死に特別な意味付けをした院号・収骨を賞典にしている現状に、かねてから疑問を持っていたので質問しました。
さらに会派「僧伽」のメンバーから託された 5 項目の質問をしました。というか、他のメンバーのおかげで質問することができました。感謝しています。
さて、宗会全般の印象は、やはり教団の財政維持が中心であるということです。
かつて、和田稠師は、宗教教団が経済構造の補完物になって、「宗教産業」とでも言うべき特性の強い問題性を提起しました。
いま、私たち真宗大谷派なる宗門が、その渦中にあるのではないかと危惧せざるを得ません。和田先生の「信の回復」と言う金言を改めて肝に銘じなければならないと感じた宗会でした。
