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真宗大谷派宗議会
会派「僧伽(サンガ)」

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会派結成趣意書

 真宗大谷派は、部落差別の問題をきっかけに様々な教団の差別体質を問われながら現在に至っている。また、過去の戦争協力への反省から非戦の誓いを行い、宗門内外に対して非戦・平和を訴えてきたが、世界では戦争が絶えず、日本もまた安全保障のもとで武器輸出や敵基地攻撃能力の保持など、非戦の誓いを揺るがす状況が続いている。部落差別、女性差別、性差別、障がい者差別、ハラスメントといった各差別問題に関して遅々たる歩みで進んでいるが、実は宗祖の教えから問われるというよりも寧ろ宗祖の教えを世間に合わせる形で利用し教団を存在させてきた。

 改めて教団の差別体質を内側から問うため、教団が行なってきた差別の歴史を学び、現在も差別を受けている方々の声に真摯に耳を傾け対話を重ね行動した上で、共に宗祖の教えを聞き宗門形成・運営が必要である。そのことが宗門に属する今この瞬間にも差別を受けている人が望んでいることだ。決して共同参画ではなく、平等参画ということである。それは「共同」という言葉では現存する差別が沈殿化してしまう恐れがあるからだ。

 一人は、存在することにおいて尊いということであり、その尊さにおいて皆平等である。生まれや信仰、性別に関係なくその人がその人であることによって本当に生きていくということに喜びを感じることができるはずである。しかし、平等を妨げるものが自己の内側に必ず存在する。そのことに目覚め、一人ひとりが南無阿弥陀佛のもとに平等であるということを確認し、宗憲に記されている「この宗門の運営は何人の専横専断も許さず、あまねく同朋の公議公論に基づいて行う」ように努める。「何人」という言葉は、役職、会派ということも含まれており、権力や多数派によって決まっていくあり方を批判する言葉である。小さき声を大切に聞き、宗政へあげ実働し、連続無窮の精神に基づいて浄土真宗を次世代へつなぎ、未来に恥じぬよう新たなあゆみをはじめる。

活動方針

​ この宗門において、みな平等に参画する機会が得られる組織を目指して、次のことに取り組む。

  ・宗議会議員選挙条例の条件付きを改める議論・発議

  ・男女平等参画推進委員会の設立

  ・その他、会の趣旨に基づく活動

 皆さまのご支援のほどよろしくお願いいたします。

​ ご一緒に宗門の未来を考えてまいりましょう!

©2024 Copyright 真宗大谷派宗議会 会派「僧伽」事務局

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